1つのファイル内で縦書きのページと横書きのページを混在させたり、文書途中から段組を入れるなどしたい場合は、セクションを利用します。
それぞれの操作例は次のとおりです。
※セクションを使うと、上記のような例の他、用紙の置き方や、ページ番号、ヘッダーやフッターの設定をかえるなど、1文書中で部分的に設定を変更することができます。
I 途中のページのスタイルを変更する
横書きで作成している文書中で、特定のページだけを縦書きにしたい場合は、セクションで区切ってページ設定をします。
■操作
- 縦書きにしたいページの先頭文字の前にカーソルを移動します。
- [挿入-改ページと区切り]を選択します。
※[リボンインターフェース]の場合は、[ページレイアウト-ページ設定-改ページと区切り]を選択します。
- [セクション区切り]で、[現在の位置から開始]を選択して[OK]をクリックします。
セクション区切りが挿入されます。
- [ファイル-ページ設定]を選択します。
※[リボンインターフェース]の場合は、[ページレイアウト-ページ設定-
]をクリックします。
- [文字数と行数]シートを選択し、[文字方向]の[方向]で[縦書き]を選択します。
- [OK]をクリックします。
セクション区切り位置から後ろの部分が縦書きになります。
※このあと、横書きに戻したい場合は、横書きにしたいページの先頭文字の前にカーソルを移動して、2.以降の操作を行い、6.で[横書き]を選択します。
II ページ内に段組みを入れる
■操作
- 段組みにしたい段落の前にカーソルを移動します。
- [挿入-改ページと区切り]を選択します。
※[リボンインターフェース]の場合は、[ページレイアウト-ページ設定-改ページと区切り]を選択します。
- [セクション区切り]から[現在の位置から開始]を選択して[OK]をクリックします。
セクション区切りが挿入されます。
- 段組みにしたい段落にカーソルを移動し、[書式-段組み]を選択します。
※[リボンインターフェース]の場合は、[ページレイアウト-ページ設定-段組み-段組みの詳細設定]を選択します。
- 種類や段の幅などを設定し、[設定対象]の右端の▼をクリックして[これ以降]を選択します。
- [OK]をクリックします。
セクション区切りの位置から後ろの部分が段組みになります。
※このあと、段組みを解除したい場合は、解除したい段落の前にカーソルを移動して、2.以降の操作を行い、5.で[種類]を[1段]にして以降の操作を行います。
III こんなときは
■操作
【セクション区切りを示す表示が出ていない】
セクション区切りを入れると、「:::::セクション区切り(次のページから開始):::::」のような表示が付きます。
このような表示が出ない場合は、[ツール-オプション]*1の[表示]で、[編集記号の表示]の[すべて]をクリックして にします。
*1[リボンインターフェース]の場合は、[ファイル-オプション]です。
【設定したセクション区切りを削除(解除)する】
- 削除したいセクション区切り記号の前にカーソルを移動します。
- キーボードの[Delete]キーを押します。
セクション区切り記号が削除されます。
◆補足
セクション区切り記号はセクションの終わりに表示されるもので、その前のセクションの書式に影響を持っています。
このため、あるセクション区切り記号を削除すると、その前の文書は次のセクションの一部となり、その書式が反映されます。