このFAQは、オリジナルタイプの画面をご利用の場合を対象としています。
画面右側の基本編集ツールパレットの文字パレットにある を利用すると、漢字に漢文の返り点や送り仮名などを、手軽に設定できます。
操作は次の流れで行います。
▼注意
漢文の返り点や送り仮名、ふりがなは、漢字以外の文字には設定できません。
I 文書スタイルを設定する
見栄えのよい漢文を入力するには、[書式-文書スタイル]で、文書スタイルを工夫する必要があります。
工夫するポイントは、次のとおりです。
- 行間を広めにして、左右に配置されるふりがなや送り仮名などが重ならないようにします。
- [体裁]シートの[和文体裁]で、[括弧類の重なり処理]を
にします。
- 送り仮名や返り点などを設定した漢字と次の漢字との間は、タブで整列されます。そのため、漢字を配置したい間隔で、タブ位置を設定します
II 漢文を入力する
以下の操作は書き下し文「禍(わざわい)転じて福と為す」を整形して漢文にする方法を例に説明します。
■操作
- まず、「転じて禍(わざわい)為す福と」と入力します。
- 画面右側の基本編集ツールパレットから、[文字]パレットを選択します。
をクリックします。
- 「転」の前にカーソルを移動して[選択]をクリックします。
[文字]パレットの漢文設定に「転」が、送り仮名として「ジテ」が、それぞれ表示されます。
- 漢字の下にある入力欄をクリックして表示される一覧から「レ」を選択し、[反映]をクリックします。
本文の「転」に、レ点と送り仮名「ジテ」が設定されます。
本文にあった「じて」は削除されます。 - 「禍」の前にカーソルが移動しているので、そのまま[選択]をクリックします。
[文字]パレットの漢文設定に「禍」が、ふりがなとして「わざわい」が、それぞれ表示されます。
- そのまま[反映]をクリックします。
本文の「禍」に、ふりがな「わざわい」が設定されます。
本文にあった「(わざわい)」は削除されます。 - 「為」の前にカーソルが移動しているので、そのまま[選択]をクリックします。
[文字]パレットの漢文設定に「為」が、送り仮名として「ス」が、それぞれ表示されます。
- 漢字の下にある入力欄をクリックして表示される一覧から「レ」を選択し、[反映]をクリックします。
本文の「為」に、レ点と送り仮名「ス」が設定されます。
本文にあった「す」は削除されます。 - 「福」の前にカーソルが移動しているので、そのまま[選択]をクリックします。
[文字]パレットの漢文設定に「福」が、送り仮名として「ト」が、それぞれ表示されます。
- そのまま[反映]をクリックします。
本文の「福」に、送り仮名「ト」が設定されます。
本文にあった「と」は削除されます。これで、書き下し文「禍(わざわい)転じて福と為す」からの漢文整形が完了です。
III こんなときは
- 送り仮名や返り点を修正したい場合は、文字を選択せずに、修正対象の漢字または返り点などの前に、カーソルを移動します。
文字が選択されていない場合は、[反映]は[選択]と表示されます。このときにクリックすると、次の判定条件で漢字を選択します。- カーソル位置直後が漢字ならば、その漢字を選択
- カーソル位置が漢字に付けた返り点などの文字ならば、漢字本体を選択
- すでに送り仮名や返り点などが設定されている漢字を選択すると、しばらくたってから、送り仮名や返り点などが反映されます。
- 送り仮名や返り点の位置は、
[オプション]をクリックして表示される[漢文のオプション]ダイアログボックスで調整できます。
送り仮名や返り点の大きさや位置、ふりがなや送り仮名を折り返す文字数を設定できます。※[漢文のオプション]ダイアログボックスで[ヘルプ]をクリックすると、詳しい設定方法が確認できます。
- [ファイル-テンプレートを開く-テンプレートを開く]または[ナビ-よく使うテンプレート-テンプレートを開く]を選択して、「パーソナル」の「文芸・学芸」に「漢文1」「漢文2」として漢文を見栄えよくレイアウトできるように、漢文入力のテンプレートがあります。