サーバーを変更する場合の手順についてご説明します。
※現在使用しているサーバーを「サーバーA」、移転先の新しいサーバーを「サーバーB」としてご説明します。
※あらかじめ「サーバーB」のレンタルサーバーと契約していることが前提です。
はじめに、「サーバーB」に「ネットショップ・オーナー」または、「ダヴィンチ・カート」のショッピングカートをアップロードして、「サーバーB」でネットショップが正常に動作することを確認します。
「サーバーB」への移行作業中は、「サーバーA」のショッピングカートの注文データ受信等の作業ができません。その間注文が入らないよう、すべての注文データを受信後、「サーバーA」のショッピングカートを「閉店中」にしてから移行作業を行ってください。
■操作
- 「サーバーB」に接続するための設定に変更します。
■[ツール]→[オプション設定]→「サーバー接続」
- FTPのホスト名(アドレス)
- FTPのユーザーID
- FTPのパスワード
- FTPのポート番号
- 転送先フォルダ
- CGIプログラムの転送先
- perlのパス
- sendmailのパス
の設定内容を、新しい「サーバーB」の情報に変更します。
■[ツール]→[オプション設定]→「ショップページ」
- ホームページのURL
- CGIのURL
の設定内容を、新しい「サーバーB」の情報に変更します。
「サーバーB」でも同じドメインを使用する(ドメインごと移行する)場合は、ドメインの部分を「サーバーB」から提供された仮のアドレス(またはIPアドレス)で設定してください。
(IPアドレスとは、「123.123.123.123」のような数字のアドレスです。)※DNS切替前は、お持ちのドメインは「サーバーA」を指しています。DNS切替後に「サーバーB」を指すようになりますので、それまではドメインの代わりに仮のアドレス(またはIPアドレス)を使用します。
※共有SSLを使用する場合は、「共有SSLのURL」も設定します。
■[ツール]→[オプション設定]→「データベース設定」
- データベースサーバーのホスト名
- データベース名
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード
の設定内容を、新しい「サーバーB」の情報に変更します。
- ページ更新を行います。
■[ツール]→[ページ更新]をクリックし、ページを更新します。
※オプション設定の内容を変更すると、自動的に全てのページが更新されます。
- 全てのファイルを「サーバーB」にアップロードします。
■[ツール]→[アップロード]をクリックし、アップロード画面で必ず[全選択]ボタンをクリックまたは、[全てのファイルを選択]ボタンをクリックして全てのファイルをした状態で、[アップロード]を実行します。
アップロードの後に行われるデータベース更新で、以下のようなエラーが表示されます。
これは、この時点ではまだ「サーバーB」のデータベースに「ネットショップ・オーナー」用または、「ダヴィンチ・カート」用の環境が無いために発生するもので、想定されたエラーですので、[OK]をクリックしてアップロードを終了してください。CGI[UpoladFtpArticle]でデータベース更新エラーが発生しました。 - 「サーバーB」のデータベースに、「ネットショップ・オーナー」用または、「ダヴィンチ・カート」用の環境(テーブル)を作成します。
■[ファイル]→[サーバーデータベース]→「環境を初期化」
を実行します。
「サーバーB」に「ネットショップ・オーナー」用または、「ダヴィンチ・カート」の環境(テーブル)が作成されます。 - 「サーバーB」のデータベースに、会員データを登録します。
■[ファイル]→[サーバーデータベース]→「会員データを全更新」
を実行します。
「サーバーB」のデータベースに全ての会員データが登録されます。 - 「サーバーB」のデータベースに、商品データを登録します。
■[ツール]→[アップロード]をクリックし、アップロード(商品データの登録)を行います。
※[全選択]の必要はありません。ファイルのアップロードは必要ありませんので[全解除]をクリックして[アップロード]すれば、最小限のファイルのアップロードとデータベース更新処理のみが行われます。
「サーバーB」のデータベースに商品データとクーポンデータが登録されます。 - 「サーバーB」のネットショップの動作確認を行います。
「開店、閉店の切り替え」で、「サーバーB」のショップを「開店」にします。
商品管理で、何か一つ商品を選択し、「カート追加フォーム」タブより、カートへ入れるためのボタンのタグをコピーし、お持ちのホームページのテスト用ページにタグを貼り付けて、テスト注文などの動作確認を行い、正常に動作することを確認します。
※この時、「カートへ入れる」ボタンのタグはテストのために仮のURLに変わっていますが、ドメイン移行後に「CGIのURL」に変更がなければ、以前に貼り付けたタグは全てそのままお使いいただけます。
- DNSの変更を行い、ドメインを「サーバーB」に移行します。
「サーバーB」のショッピングカートが正常に動作することが確認できましたら、ドメイン(URL)の移行を行います。
※DNS(ドメインネームサーバ)の移行につきましては、移行元および移行先のレンタルサーバー会社にお問い合わせください。
- URLの設定を、仮のアドレスからお持ちのドメインのアドレスに戻します。
DNSの切替後、仮のアドレスで設定していた以下の設定を、お持ちのドメインに変更します。
■[ツール]→[オプション設定]→「ショップページ」
- ホームページのURL
- CGIのURL
- ページ更新、およびアップロードを行います。
■[ツール]→[ページ更新]をクリックし、ページを更新します。
※オプション設定の内容を変更すると、自動的に全てのページが更新されます。
- 変更したファイルをアップロードします。
■[ツール]→[アップロード]で、そのまま[アップロード]を実行します。
DNSの設定変更後は、お持ちのドメインは「サーバーB」を指すようになります。
ただし、DNSの設定は瞬時に切り替わるものではなく、完全に反映されるまでには1〜3日の時間を要します。それまでは「サーバーA」「サーバーB」のどちらを指すか分からない不安定な状態になっていますので、注文データの分散を防ぐため、あらかじめ「サーバーA」のネットショップは「閉店」にすることをおすすめします。※「サーバーA」を閉店せず、「サーバーA」に注文データが入ってしまった場合は、「オプション設定」の全ての設定を「サーバーA」の設定に戻して、受注処理を行ってください。