[サポートFAQ]
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更新日:2013.02.08 - 情報番号:053353
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Q EPUB形式の電子書籍を作成するテクニック
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一太郎文書からEPUB形式の電子書籍を作成する場合、一太郎の機能を余すところなく利用すると、表示する端末・環境での見た目が一太郎と大きく異なってしまいます。そのため、一太郎上で文書を作成するときに、以下の点に留意します。

それぞれの場合に応じて確認します。

I 固定レイアウト型の場合

  • 適切な表紙を用意します。

    電子書籍を表示するほとんどの端末・環境では、表紙一覧を表示することができます。内容にふさわしい表紙ページを作成しましょう。

  • 印刷されない機能は出力されないため、利用しないようにします。

    例えば、付箋、注釈行、注釈などです。

  • 「用紙」は小さめのものを使用し、文字サイズはなるべく大きめにします。

    固定レイアウトでは、用紙1枚分を1画像(1画面)として出力します。このため、スマートフォンなど画面が小さい環境に配慮する場合は、なるべく小さめの用紙を選択します。
    なお、一部の表示環境では、画像が大きすぎるとページを表示できない場合があります。

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II リフロー型の場合

  • 適切な表紙を用意します。

    電子書籍を表示するほとんどの端末・環境では、表紙一覧を表示することができます。内容にふさわしい表紙ページを作成しましょう。

  • 適切な段落に、目次行やランクの指定をします。
    • 適切な段落に目次行の指定をすると、電子書籍を表示する端末・環境の目次ジャンプ機能などに反映されます。
    • 数十ページ以上の電子書籍を作成するときは、各章の先頭の段落に目次レベル1またはランクレベル1の指定をしておきます。章ごとに本文ファイルが分割されるため、表示する端末・環境に一度に読み込む容量を抑えることができます。
  • フォントは、端末・環境によって、表示が大きく異なる場合があります。
    • 電子書籍内のフォントの指定を反映しない端末・環境があります。
    • 電子書籍内で使用しているフォントが閲覧する端末・環境に存在しない場合は、代替のフォントが使用されます。
    • スマートフォンで利用できるフォントは、パソコンとは大きく異なります。例えば、個条書きの行頭記号の一部には、パソコンでは一般的なSymbol系のフォント(Wingdings)が使用されていますが、スマートフォンでは別の文字として見える可能性があります。
    • Symbol系のフォントを縦書き中に使用している場合は、横向きに表示されます。
    • 連綿体フォントを使用した場合、かな文字がつながって表示されるかされないかは、ビューアーによって異なります。
  • 画像枠・オブジェクト枠・部品・簡易作図は少なめにします。
    • 枠どうしの距離は、行方向・列方向ともにできるだけ離します。枠が隣にある場合は、端末の画面サイズによって見え方が大きく異なってきます。例えば行内で隣り合っている場合、枠の順番が入れ替わって見えたりします。

      写真・イラストなどは、挿絵として使う程度にとどめます。

    • 画像枠に対する説明は、枠上で右クリックして表示されるメニューで[枠の説明文]を選択して設定します。
    • 枠と文字の位置関係を固定したい場合は、枠の基準を「文字」または「行」にし、枠を左または右に寄せます。
    • 枠はあまり大きくならないようにします。

      大きな枠や画像は、端末によっては、予想よりも小さくなったりつぶれたりします。

    • 部品・簡易作図などと一太郎の本文の文字とが重ならないようにします。

      一太郎の本文の文字と、部品・簡易作図などとの重なりの関係は解除され、別々に出力されます。

  • 1ページに複数の画像枠やオブジェクト枠は作成しないようにします。

    近くの行に複数の枠がある場合は、枠の左右の位置関係は保証されません。

  • レイアウト枠は画像として出力されますが、枠内の文字データも出力するかしないかを保存時に指定できます。
  • 罫線は表以外の形式にしないようにします。

    例えば、縦に分割するための罫線を引いたときも、全体を囲む表として出力されます。
    そのため、電子書籍の「リフロー」の効果が得られにくい場所が生じます。

  • 罫線表は長くならないようにします。

    表の1行が1画面を超えるような場合、環境によっては画面からあふれた部分を読むことができません。

  • 文書中の目次は、更新するかしないかを保存時に選択できます。

    更新する場合、ページ番号・リーダー線がない状態で再作成し、該当位置へのリンクが設定されます。
    電子書籍としての目次一覧は、目次レベル1〜6が設定された行から別途作成されます。
    なお、目次一覧の各段落には、[目次作成]ダイアログボックスで指定した段落スタイルが反映されます。

  • 文書中の索引は、更新するかしないかを保存時に選択できます。

    更新する場合、ページ番号をアルファベットに置き換え、リーダー線がない状態で再作成し、該当位置へのリンクが設定されます。ページ付け対象は索引語として指定した位置だけになります。
    なお、索引一覧の各段落には、[索引オプション]ダイアログボックスで指定した段落スタイルが反映されます。

  • 重ね文字は、画像として出力するか中の文字だけを文字データとして出力するかを保存時に指定できます。
  • 出力されない情報や領域は、利用しないようにします。

    出力されないのは、次の機能を利用した情報や領域です。

    • 文字飾り-回転の設定
    • 塗りつぶしのパターンの網掛け
    • 文書情報フィールド
    • 組み文字

      普通の文字列として出力されます。

    • 割注

      普通の文字列として出力されます。

    • 差込印刷を利用する機能(差込枠、差込フィールド)
    • 文字スタイル・段落スタイル・段落属性の以下の情報
      • 字間・ベース位置・ベース位置からのシフト量
    • 均等割付・密着割付の設定
    • 文書スタイル・ページスタイルの以下の情報
      • 字間
      • ページ飾り
    • 罫線-斜線・括弧
    • Word互換罫線枠

      1ページ内に収まっている枠は、画像として出力されます。表の罫線は表示されない場合があります。ページをまたがるときは出力されません。

      ※Wordファイルを読み込んで電子書籍を作成する場合は、「Word互換罫線枠」ではなく「罫線」を使います。

      など。

       

  • 漢文入力支援の機能は、字間・ベース位置・ベース位置からのシフト量を組み合わせて実現しています。このため、漢文入力支援の機能で入力した漢文は、きれいには表示されません。
  • 次の機能を利用すると、ページ送り(本文ファイルの分割)が発生します。
    • ページスタイル
    • 目次レベル(レベル1)*1
    • ランクレベル(レベル1)*1

    *1罫線を含む行に設定されているとき、または、直前の段落に段落属性の「次の段落の先頭行と結合する」機能が設定されているときは、分割されません。

  • 次の機能は、読み手の環境によって、表示が大きく異なる場合があります。
    • 段組
    • 1文書内での縦組み・横組みの混在
    • 注釈行*2
    • 改ページ、改段*2など。

    *2罫線を含む行では常に、注釈行は解除して出力され、改ページ・改段されない状態で出力されます。

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