JUST Slideでは、Microsoft PowerPointで作ったデータを開いたり、Microsoft PowerPointで開くことのできる形式で保存することができます。ただし、バージョン・データによっては一部、対応できないものがあります。
JUST SlideとPowerPointデータのやりとりに関する互換の制限は、以下のとおりです。
I PowerPointで作ったデータを開く場合
JUST Slideでは、PowerPoint形式(*.PPTX/*.POTX/*.PPSX/*.THMX/*.PPT/*.PPS)のデータを読み込めます。
【ヘッダー・フッター】
- 「配布資料」として印刷したときのヘッダー・フッターの表示位置が異なります。
- PPT形式の場合、「日付・時刻」の「自動更新」の設定は無効になり、スライドに表示されません。
【コネクタ】
- オートシェイプの[フローチャート]で、コネクタが正しく接続されないことがあります。
- PPT形式の場合、PowerPointで作成したコネクタは、JUST Slideでは図形として認識されます。
【オートシェイプ】
- オートシェイプの種類の[その他のオートシェイプ]*1が正しく変換されないことがあります。
*1[その他のオートシェイプ]で描画していないデータでも、PowerPointで選択した際、黄色の調整ハンドルが表示されないものは正しく変換されないことがあります。
- 円弧の回転角度や座標が、正しく変換されないことがあります。
【オブジェクトの動作設定】
- PowerPointの[オブジェクトの動作設定-その他のPowerPointプレゼンテーション]は、無効になったり異なる動作になります。
【スライドショー】
- 画面切り替え効果の一部では、スライドに黒い枠線が表示されることがあります。
- 画面切り替え効果で設定したサウンドは無効になります。
- 画面切り替え効果が再生されない場合があります
【グラフ】
- グラフの種類によっては、正しく読み込めない場合があります。
【表】
- 罫線表の中に下付文字を含むデータを読み込むと、その行の高さが広がって読み込まれる場合があります。
【デザインテンプレート】
- 背景イメージに画像ファイルではなく描画データが使われているテンプレートの場合、イメージが乱れて表示されることがあります。
【画像ファイル】
- 画像ファイルの右端に縦線が表示されることがあります。
【3D効果】
- 図形の3D効果は無効になります。
【アニメーション】
- JUST Slide、PowerPoint双方に置換できないアニメーション効果は、異なる種類に置き換わります。また、同じ種類に置換した場合も速度が異なることがあります。
- 段落毎に設定したアニメーションが正しく再生されない場合があります。
【ファイル名、パスワード】
- ファイル名に特定のUNICODE文字を含むPowerPointファイルは、読み込めないことがあります。
- PPT形式の場合、パスワードが設定されたPowerPointファイルは参照専用で読み込まれます。
【ワードアート】
- PowerPointで作成したとおりに、ワードアートが表示されない場合があります。
【スマートアート】
- スマートアートはグループ化された図形として読み込まれます。
- PowerPoint2007 Service Pack2より前のバージョンを使って作成したスマートアートは読み込めません。
- PowerPoint2007 Service Pack2で作成したスマートアートが表示されない場合があります。
- スマートアートの中のテキストが180度回転して表示される場合があります。
- スマートアートに設定したアニメーション効果は実行できません。
【テキスト】
- 個条書き項目の文字属性(太字、文字サイズなど)が異なるものに変換される場合があります。
- オブジェクト内の文字の折り返しが正しくない場合があります。
II JUST SlideでPowerPoint形式のデータを保存する場合
JUST Slideでは、PowerPoint形式(*.PPTX/*.POTX/*.PPSX/*.THMX/*.PPT/*.PPS)で保存できます。
【マスター】
- フォントサイズが異なって変換されることがあります。
- 書体が異なって変換されることがあります。
- ヘッダー・フッターの文字サイズが異なって変換されることがあります。
【ヘッダー・フッター】
- PPT形式の場合、ヘッダー・フッターの内容は削除され、表示設定は無効になります。
【コネクタ】
- PPT形式の場合、JUST Slideで作成したコネクタはPowerPointでは図形として認識されます。
【グラフ】
- JUST Slideで保存したPPTX形式ファイルを、PowerPoint2010とPowerPoint2007でそれぞれ読み込むと、見た目が異なる場合があります。
- JUST Slideで保存したグラフを含むPPTX形式ファイルを、Word/Excel/PowerPoint 用 Microsoft Office 互換機能パックを適用したPowerPoint2003または、PowerPoint Viewer2007で読み込むとエラーメッセージが表示されて読み込めません。
※PowerPoint Viewer 2010では読み込み可能です。
この件に該当するファイルは、PowerPoint Viewer 2010で読み込みをお試しください。
【アニメーション】
- JUST Slide、PowerPoint双方に置換できないアニメーション効果は、異なる種類に置き換わります。また、同じ種類に置換した場合も速度が異なることがあります。
- [移動する]グループのアニメーションは設定が無効になります。
【フォント】
- 「'」(クォーテーション)文字のフォント名が正しく表示されないことがあります。
【スライドショー】
- PowerPointに存在しない画面切り替え効果は、異なる種類に置き換わります。
III JUST SlideとPowerPointの仕様の違い
【コネクタ】
- コネクタ描画時、図形の辺の中央以外を始点/終点にできるように見えますが、実際には接続されません。
【スライドショー】
- 画面切り替え効果の速度が、PowerPointと異なる仕組みになっている効果があります。
- 画面の自動切り替えを設定していても、スライドページ内のアニメーション効果は自動的に開始されません。
- PowerPointに存在しない画面切り替え効果は、異なる種類に置き換わります。
【グラフ】
- グラフタイトルの文字列が縦書きにならないことがあります。
【マスター】
- スライドマスターで枠の大きさを変更しても、スライド上に反映されません。
- スライドマスターでタイトルなどのテキストボックスに線を設定しても、スライド上に反映されません。
【テキスト】
- 句読点など禁則処理される文字が行末に配置される場合、枠の余白の大きさによって文字送りが異なります。
PowerPointでは行末に配置されていた文字列がJUST Slideでは行頭に配置されることがあります。
【縦書きテキスト】
- オートシェイプなどに設定した縦書きテキストは、縦書きにならずに横書きを回転させたものに変換されます。
【オートシェイプ】
- テキストを追加したとき、JUST SlideとPowerPointで位置が異なることがあります。