環境復元をご利用の場合、次の点にご注意ください。
「このワークステーションとプライマリドメインとの信頼関係に失敗しました」のメッセージが表示される場合は、以下のFAQを参照してください。
→環境復元で、「このワークステーションとプライマリドメインとの信頼関係に失敗しました」のメッセージが表示される
I 保持領域の設定について
保持ファイルの作成には、ディスク上の連続領域を必要とします。足りない場合は以下の方法で連続領域を拡張します。
- 不要なファイルを削除する
一時ファイルや古い更新プログラム、システム復元領域を削除して空き容量を増やします。
- 連続領域を拡張する
ディスクの最適化を行い、連続領域を拡張します。
※市販のデフラグツールを利用することで、より大きな連続領域を確保できる場合があります。
端末メンテナンスツールから以下の操作で児童生徒機のディスクの最適化を実行することもできます。
- 児童生徒機が端末メンテナンスツールに接続された状態で、端末メンテナンスツールの[アップデート実行-特定ファイルのアップデート実行]を選びます。
- [実行するプログラム]で[メンテナンスプログラム]を選び、[ C ドライブの最適化]を選んで実行します。
- 現在のディスク上の連続領域を確認する
コマンドプロンプト(管理者)で、以下のコマンドを実行して確認します。
- 児童生徒機で、[コマンドプロンプト(管理者)]を起動します。
- コマンドプロンプトの画面で、以下のコマンドを実行し、空き領域の最大サイズを確認します。
>sc▲config▲defragsvc▲start=▲demand
>sc▲start▲defragsvc
>defrag▲c:▲/a※▲は半角スペースを意味します。
II ドメイン環境での、コンピューターアカウントのパスワード情報の保持について
ドメインに参加した端末は、定期的にドメインコントローラーとの間でコンピューターアカウントのパスワードを更新します。授業サポーターのバージョン*1が 2.2.1以降であれば、環境復元はこの定期更新されるパスワード情報の保持に対応しています。
ただし、仕組み上、バッテリー不足などで動作が不安定になっている端末が突然切れてしまうような場合はパスワードを保持することはできません。このようなことが予想される場合は、定期的なコンピューターアカウントのパスワードの更新を無効にしておいてください。
また端末によっては、端末の起動時、環境復元の処理が始まる前にコンピューターアカウントのパスワードが更新されてしまいパスワードを保持できないことがあります。これはOS がWindows 10 で、ハードディスク搭載の端末で発生する場合があります。この場合もコンピューターパスワードの更新をしないように設定します。セキュリティ上の理由などにより更新を無効にできない場合は、コンピューターパスワードの更新を遅らせて環境復元が先に処理できるようにします。ご不明な点はお問い合わせください。
*1 [コントロールパネル-プログラムのアンインストールまたは変更]の一覧に「授業サポーター」または「授業サポーター2」で始まる名前があれば、その項目のバージョンを確認します。
III 環境復元の対象にしたくないフォルダー(復元しないフォルダー)を指定する場合
復元しないフォルダーは、児童生徒が作成した文書や動画・画像などの作品データを残す目的で利用するフォルダーです。それ以外のデータは、復元対象から除外されないことがあります。ユーザープロファイルフォルダー全体や、ユーザープロファイルのアプリケーション保存領域全体を指定しないようにします。指定すると、動作が不安定になります。
- 復元しないフォルダーは、C:¥Users¥<ユーザー名>¥Documents など、プログラムやレジストリ設定ファイルなどがないフォルダーを指定してください。「C:¥Users 」「C:¥Users¥SEITO 」など、ユーザープロファイル全体の指定はできません。また、存在するフォルダーを指定してください。
- フォルダーを指定するときは、絶対パスで記述します。「%appdata%」など、環境変数を使った指定はできません。また、シンボリックリンク、ジャンクションを使ったパス指定も無効です。
- 環境復元を有効化している間に、復元しないフォルダーで行った次の操作は、再起動後に失われます。
- 復元しないフォルダー内に作ったシンボリックリンク・ジャンクション
- ファイルの圧縮指定
- アクセス権の追加・変更
- 環境復元を有効化している間に、復元しないフォルダー内のプログラムを更新すると、環境復元の対象フォルダーにあるプログラムやデータと連係できなくなり、更新したプログラムが正しく動作しない場合があります。復元しないフォルダーにあるかどうかに関わらず、プログラムの更新は復元機能を停止してから行います。
- 復元しないフォルダーへの書き込みには時間がかかります。このため、大きなデータの保存は避けるようにしてください。
■関連情報
→ウイルスバスターとの混在環境で環境復元機能を有効にすると、Windowsの起動に時間がかかったり、パソコンの操作に対するレスポンスが悪くなったりする