一太郎2020までの旧バージョンでは、新規文書で使用するフォントの初期設定を「MS明朝」としていましたが、一太郎2021以降ではWindows 11/10/8.1に標準搭載されている「游明朝」に変更しました。
一太郎2021以降の初期設定では、[書式-文書スタイル]の[フォント]シートで次のように設定されています。
- [和文フォント]の設定 : 一太郎2020までの設定「MS明朝」から、「游明朝」に変更。
- [欧文フォント]の設定 : 一太郎2020までの設定「Times New Roman」から、[和文フォント]と同じフォントを使用するように変更。
この変更に伴い、一太郎2021以降で作成する新規文書では次のような状態になります。
旧バージョンと同じような設定で利用するには、それぞれご希望の状態に応じて設定を変更します。
- 旧バージョンと比べて、文字が薄く表示される
- 半角英数文字を入れても、欧文フォントにならない/ワードラップやジャスティフィケーションが働かない
- 関連情報:游明朝の設定で作成した文書を、他の環境で開く場合
I 旧バージョンと比べて、文字が薄く表示される
初期設定になっている游明朝は、従来のMS明朝と比べると繊細な字形となっているため、画面表示では線が細く文字の濃さが薄く表示される傾向にあります。
※印刷結果では薄くなることはありません。
■操作
旧バージョンと同じように表示するには、次の手順で初期設定のフォントをMS明朝に設定します。
- [書式-文書スタイル]を選択します。
- [フォント]シートを選択します。
- [和文フォント]のフォントの一覧で[MS明朝]をクリックします。
- 画面下部の[記憶]をクリックします。
「現在の設定をシステムに記憶します」の旨のメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
- [OK]をクリックします。
II 半角英数文字を入れても、欧文フォントにならない/ワードラップやジャスティフィケーションが働かない
初期設定では、半角英数文字も和文フォントと同じフォントで表示する設定になっています。
このため、半角英数文字の字形が旧バージョンと異なるほか、ワードラップやジャスティフィケーションなど、欧文フォント独自の処理*1が働かない状態になっています。
*1欧文フォントでは、英単語が2行にまたがる場合に単語ごと次行に送る「ワードラップ」や、単語間のスペースを調整して行末を揃える「ジャスティフィケーション」などの機能を利用することができます。
■操作
対処として、半角英数文字は欧文フォント(例:Times New Roman)を利用するように変更したり、字形は和文フォントと同じのままワードラップ等の欧文独自の処理が働くように設定したりする方法があります。
- [書式-文書スタイル]を選択します。
- ご希望の変更内容にあわせて次の操作を行います。
- 半角英数文字は欧文フォントを利用する場合
[フォント]シートを選択し、[欧文フォント]のフォントの一覧で[Times New Roman]をクリックします。
- 字形は和文フォントのままで、ワードラップ等の欧文独自の処理が働くようにする場合
[体裁]シートを選択し、[欧文体裁]にある[和文フォントの半角英数文字を欧文扱いにする]をクリックして、
にします。
- 半角英数文字は欧文フォントを利用する場合
- 画面下部の[記憶]をクリックします。
「現在の設定をシステムに記憶します」の旨のメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
- [OK]をクリックします。
III 関連情報:游明朝の設定で作成した文書を、他の環境で開く場合
游明朝の設定で作成、保存した文書を、游明朝が入っていないパソコン(例:Windows 7の旧バージョン一太郎など)で開くとき、游明朝はその環境にある別のフォントを代用して表示します。
この場合のメッセージや対処方法について、次のFAQを確認してください。
→ファイルを開くとき、「環境に無いフォントを文書で使用しています」と表示される
※游明朝の入っていない環境と文書を共有する場合、両方の環境に存在するフォント(MS明朝など)で作成すると、上記メッセージは表示されません。